年をとるにつれ、冠動脈の血管壁にコレステロールがたまり、動脈硬化が進むと、血管が狭くなります。 心臓を動かす血液が不十分になるほど狭くなると、心臓を動かす血液が不足し、心臓から発するSOS信号として胸痛か胸の圧迫感を感じるようになります。これが狭心症です。冠動脈が更に狭くなって完全に塞がり、血液が流れなくなると、心筋細胞が壊死します。この状態を心筋梗塞症と言います。
走ったり、階段を上ったり、運動量が多くなった時に発作が起こります。 動脈硬化が進み、冠動脈の一部が狭くなっているため、運動によって心臓の筋肉に酸素が必要になったとき、それに見合う量の酸素の供給が出来なくなります。
夜間や早朝、朝方などの安静時に発作が起こります。 冠動脈の一部が痙攣(けいれん、スパズム)を起こして急に沈んでしまい、心臓の筋肉へ酸素が供給出来なくなります。痙攣が起こる原因は様々です。
心筋梗塞や脳卒中の発症を予防するには、動脈硬化の進展を防ぐことが重要です。 また、下図の動脈硬化の危険因子を是正することも大切です。病気にならないためには、危険因子を是正することが大切です。
■虚血性心疾患の診断方法 〜こんな症状に注意!!〜
■メタボリックシンドロームって何? 高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、それぞれが独立した別の病気ではなく、内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満)が原因であることがわかってきました。 メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常などのうち、いずれか2つ以上を併せ持った状態のことです。
■メタボリックシンドロームはどうして危険? 日本人の三大死因は、がん、心臓病、脳卒中ですが、そのうち心臓病と脳卒中は動脈硬化が要因となる病気です。メタボリックシンドロームになると、糖尿病、高血圧、高脂血症の一歩手前の段階でも、これらが内臓脂肪型肥満をベースに複数重なることによって、動脈硬化を進行させ、ひいては心臓病や脳卒中といった命にかかわる病気を急速に招きます。
■メタボリックシンドロームの原因と進行 危険因子が重なるほど心臓病等の発症の危険性が高まります。 図1は、肥満や高血圧など、問題(専門的には危険因子といいます。)の数が多ければ多いほど、心筋梗塞などの冠動脈疾患になる危険度が高くなることを示しています。 危険因子がない人の危険度を1とすると、危険因子が3つから4つある人の危険度は、危険因子がない人のなんと30倍以上であることがわかります。 さらに詳しく知りたい方はコチラ >>
■生活習慣を改善しよう! 〜メタボリックシンドロームの予防・改善には、運動・食事・禁煙それからクスリ〜 内臓脂肪は皮下脂肪と比べて、たまりやすく減りやすいという特徴があります。メタボリックシンドロームのベースとなっている内蔵脂肪は、ためる原因となっている食べ過ぎや、運動不足などの不健康な生活習慣を改善することで減らせます。今日から内臓脂肪をためない生活習慣を心掛けましょう。
■「睡眠時無呼吸症候群」とは? 睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に10秒以上の呼吸の停止、つまり無呼吸が一時間に5回以上繰り返される病気です。そのため、夜きちんと睡眠をとったにもかかわらず、日中に眠気が襲ってくることで、交通事故や生活習慣病を引き起こす、恐ろしい病気のことを言います。 全国で約500万人(人口の約5%)が患っていると言われています。特に肥満の中年男性に多く見られます。
「睡眠時無呼吸症候群チェック」はコチラ >>
■「睡眠時無呼吸症候群」の原因
日本人の中には顎が小さい(小顎症)ため、気管を塞ぎやすい人がいることが分かっています。睡眠時無呼吸症候群の患者様には、肥満している人が多いと言われていますが、小顎症の睡眠時無呼吸症候群の患者様には肥満の人が少ないようです。
■「睡眠時無呼吸症候群」の症状と合併症
症状 >>
合併症 >>
■「睡眠時無呼吸症候群」と生活習慣病 睡眠時無呼吸症候群には、高血圧、高脂血症、糖尿病といった生活習慣病を高率に引き起こすことが知られています。 睡眠時無呼吸症候群の50〜80%に高血圧が見られます。また、睡眠時無呼吸症候群は糖尿病も引き起こすことがあります。 重症の睡眠時無呼吸症候群の患者様が治療せずに放置すると心血管病などで数年後には40%ほどの方が死亡したというデータが出ています。
■「睡眠時無呼吸症候群」と生命予後 右図は、240名の無治療の睡眠時無呼吸症候群患者様の軽症者と中等症、重症者に分けた累積生存率です。(重症睡眠時無呼吸症候群患者様のアメリカでの研究データです。) 1時間に20回以上無呼吸のある患者様を中等症、重症者とし20回未満を軽症者とした時、中等症、重症者の8年後の生存率は63%に減少しています。
■「睡眠時無呼吸症候群」の検査 【スクリーニング検査】 主にパルスオキシメーターというものが使用されます。寝ている間に手首と指先に簡単な測定器を付けて、酸素飽和度(酸素の血中濃度)を測定します。 ※当院から貸し出します。 ※健康保険が適用されます。(検査費用:3割負担で2,160円)
■「睡眠時無呼吸症候群」の治療 睡眠時無呼吸症候群の治療は、大きく分けると3通りです。
多くの方はCPAP(シーパップ)を使っての治療を行っています。しかし、マウスピースや手術により効果がある方もいらっしゃいます。
以下の項目に、心当たりはございませんか??
□ 40歳以上である。 □ タバコを吸っている。 □ ちょっとしたことで息切れするようになった。 □ せき・たんが出やすい。 □ かぜをひいたあと、急に息切れがひどくなった。
「気管支喘息」の有病率は一般に成人では3%、小児では6.3%と言われています。日常生活で以下のような症状に心当たりはありませんか?